デイサービスの種類や特徴を理解しましょう。それぞれ提供している介護サービスの内容などが異なります。
一般型デイサービスは、利用者の送迎を行い日中は施設内で過ごしてもらうものです。要介護認定を受けている高齢者が対象ですが、利用者ごとに様々な過ごし方ができます。宿泊設備はなく、入浴や食事、機能訓練などの介護サービスを実施します。看護師が常駐しており、外出も可能です。
一般型デイサービスの中でも近年増えているのが、地域密着型通所介護です。2016年から始まった比較的新しい介護サービスで、日常生活の維持や向上を目的にしています。定員は18名以下と小規模で、施設のある市区町村に住民票のある高齢者が対象です。地域密着型で小規模な運営体制だからこそ、利用者ごとの状態に合わせた介護サービスの提供が可能となっています。また、介護サービスの内容自体も手厚く、アットホームな雰囲気で過ごせる点もメリットです。
その名の通り、認知症の高齢者が対象となるデイサービスです。認知症を持つ高齢者の介護には、より専門的な知識と技術が必要になります。そのため、認知症対応型デイサービスで働く職員は研修を通して介護に必要な知識を身につける必要があります。家族では難しい日常生活のサポートなどを、職員が代わりに行います。また、必要に応じて利用者の家族に対してアドバイスを行うこともあります。なお、定員は12名以下と少数ですが、職員の配置は手厚くなっています。
こちらもデイサービスの一種ですが、日常生活のサポートよりもリハビリをメインに行っています。施設内には理学療法士や作業療法士が常駐しており、リハビリに使用する機器などが揃っています。その特性上、少人数で運営しているケースが多いようです。利用者は機能訓練を目的に訪れるので、医療的なケアを実施する機会は少ない傾向にあります。
看護師の観察を常時必要とするのが、療養型デイサービスです。地域密着型かつ少人数で運営されていることがほとんどです。自宅で自立した生活を送れるように高齢者をサポートすることを目的としています。医療的なケアについて、一般型デイサービスでは対応できる範囲が限られるケースがあります。しかし、療養型デイサービスは看護師が重点的にサポートするための体制が整っているため、医療的なケアを実施しやすいといった特徴があります。
この他にも、半日型や宿泊型などのデイサービスがあります。利用者の状況やニーズに応じて、各施設が様々な介護サービスを提供しています。