デイサービスで働く看護師が円滑に業務を進めるためには、介護士とのコミュニケーションがカギになります。
まずは、お互いの仕事を理解することから始めましょう。介護士と看護師はそれぞれ違う視点を持ち、大変な部分も異なります。そのことを理解した上でコミュニケーションを取ることで、いざという時に支え合える関係を築けます。相手の置かれている状況や考え方を尊重して対応しましょう。意見が食い違うこともありますが、それに対して不満を持つのではなく、尊重する姿勢を持ってください。介護士が実施するケアは、利用者と最も近い距離にいるからこそできることです。介護士の持つ意見や情報を大事にしつつ、医療的な役割を担う看護師としての意見を伝えてください。お互いを尊重する気持ちがあれば、自分の都合を押しつけるようなことはなくなります。意見が大きく食い違う場合は、感情的にならず冷静に話し合いましょう。
介護士と良好な関係を築くためには、仕事に対する目標が一致している必要があります。それぞれが理想としているケアが異なる場合、当然ながら方向性の違いによる衝突が起こります。介護士だけに限りませんが、デイサービスで働く職員全員が同じ目標に向けて努力することが大切です。
デイサービは他職種が同じ職場で働く環境です。それぞれの専門性を活かして利用者をサポートすることになりますが、業務をより円滑に進めるためには幅広い知識が求められます。看護師は医療的なケアを中心に行うポジションです。しかし、介護に関する知識や技術がなければデイサービスにおける適切なケアを実施することはできません。介護に関する基本的な知識は事前に学んでおきましょう。
挨拶や感謝の言葉など、基本的なコミュニケーションも忘れないようにしてください。デイサービスは利用者に対してだけでなく、一緒に働く職員とのコミュニケーションも必須です。日頃から積極的に介護士とコミュニケーションを取り、報告や相談をしやすい環境を作ってください。
看護師と同様に介護士も利用者のために必死に働いています。とはいえ、専門分野が違うので時には意見の対立が起こることもあるでしょう。意見が対立した時こそ自分の意見を押し通すのではなく、「利用者にとって最適なケアは何か」を考えてください。基本的なことですが、つい忘れがちな部分です。あくまで利用者のために、自分たちが何をすべきかを考えることで最善策が見えてくるはずです。